注文住宅の需要が縮小している中、本州で人気の新たなハウスメーカーが北海道に出店してきており、地場のビルダー・工務店にとってはいまだかつてない苦難の時代です。
pv-hikaku
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建築大不況
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景品表示法に違反
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高すぎる住宅価格
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普通の会社員が手の届かない価格となってしまった新築マイホーム
建築大不況がいよいよ始まります
高齢化社会で空き家が増える今、そこそこ資金のある人はリノベーションでマイホームを手に入れる!
平均的な収入の人は、中古住宅を購入、間取りの変更などしないでリフォームしてマイホームとする機会は多くなり
もともと、新築を購入できない層をターゲットにしていた買い取り再販ビジネスが絶好調に今後は、間違いなくなるでしょう!
30年間、世帯収入が増えていない日本
しかし、高くても売れるから値上げする
土地価格の上昇は不動産会社、資材価格の高騰は、建築資材メーカー、そして住宅を建築するハウスメーカー、工務店がある意味で自ら首を締めた結果だと思う。
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ほくでん値上げ
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泊原発を稼働させない限り料金の値下げをしない方針
オール電化の家にお住まいの方で特に蓄熱暖房機やオイルヒーターなど電気消費量の多い機器で暖房をしている家庭は、さらなる電気代の負担増に苦しめられています。
悪徳な訪問販売の太陽光販売会社に狙われるケースも増えるでしょう・・・古い家に太陽光発電を設置して省エネボイラー、省エネエアコンで光熱費の負担を少なくする。
そんな甘い話にはご注意をしてください!
そもそも太陽光の設置を想定していない屋根にパネルを取り付けたら雨漏りのリスクも増加します。厳冬期に断熱性能の悪い家でエアコン暖房で電気代が減るわけがない。
省エネ機器は、断熱、気密の基本性能がある住まいで使うから効果が実感できるということ。
古い家は、太陽光を設置する前に断熱リフォームしたほうが健康のことを考えても正解です。
窓メーカーが頑張って国の補助金をいっぱい獲得しているので、今するなら開口部の断熱リフォームをしたほうが快適に暮らせます。
耐震+断熱リフォーム=リノベーション
するなら太陽光を設置するべきです。
購入するか?リースで借りるか?PPAサービスを利用するか?
選択肢もいろいろあります。
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住宅地の価格上昇
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プラチナ(トップランナー)UA値:0.18以下
ゴールド(ハイレベル)UA値:0.2以下
シルバー(スタンダード)UA値:0.28以下
最高ランクのプラチナで補助金220万円ゲットは、性能レベルとして外断熱150mm程度のマニアックなくらい断熱を強化しないといけませんが、シルバーなら普段から性能の良い住宅を供給している建築会社なら標準仕様で札幌市の補助金を取得可能かと思う。
一方で北海道のすすめる省エネ住宅といえば、これからの時代は、北方型住宅ZEROになるのかと思いますが、
UA値:0.34~0.2
ずいぶん幅がありますね・・・
しかも、北方型住宅の関連記事で必ず出てくるのが
脱炭素社会の実現には「薪ストーブ」の活用である
でも、薪の調達と保管が大変だし、共働きの若い夫婦が冬場に日々、薪をストーブに焚べる面倒さを想像できないのかと不思議に思う…
TV番組「北の国から」みたいに火事にならないか?私なら火のついたストーブのある家から出掛けるのも心配かと思ったりもする。
たぶん、定年退職した時間とお金の余裕のある年配の人と同じ感覚の人がこの基準を考えているからこうなってしまうのでしょう。
それに同意している工務店の2代目、3代目の経営者もいるようですが😟子育て世代で休日にのんびり薪割りできる人どれだけいるの?この状況が北方型住宅が世間に認知されない原因と思う
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屋根防水について
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札幌市内の住宅の多くは、スノーダクトという特殊な形状の屋根になっています。無落雪屋根とも言いますが、長年使用されていることも踏まえて地域性を考慮した画期的な屋根形状です。
軒先がなく、本州の人が見ると四角い不思議な家のカタチと思う、屋根の勾配が建物の内側になっています。
メリットとして
- 落雪しない雪下ろしが不要
- 雨水が外周部に落下しないので基礎や外壁が汚れない
- 雨水が外周部に落下しないので雨音が静か
デメリットとして
- 部材が増えるので施工費が少し高い
- 雨漏りなど、施工技術力に左右される
- 凍結防止ヒーターを設置の場合、電気代が高い
しかし、スノーダクトの屋根形状は太陽光の設置に向いていません!!一昔前は架台を設置したりしていましたね…
今回は防水の話なので、ここでは解説しませんが・・・
ルーフィング施工
屋根材の下にはルーフィングと呼ばれる防水紙があります。
このルーフィング(下葺き材)は種類がいろいろあります。
屋根の下地として施工されている下葺き材はJIS規格が定められています。
その多くは、アスファルトルーフィング940(JIS A 6005)適合品と呼ばれる上記写真の下葺材が標準的に使われています。
近年、大手ハウスメーカーでは国の方針でもあるZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の推進すすめ、太陽光パネルの設置を積極的に施工しています。注文住宅の建築で棟数が第1位の会社は太陽光を標準化して販売しています。
その会社は、太陽光パネルの架台を屋根に取り付ける際にビスで固定しています。
また、北海道でも使用されている耐久性に優れた石粒付き金属瓦の普及もあってビス止め施工の屋根の雨漏り防止、トラブルを防ぐためにも、2次防水の重要性を考えた施工方法を研究しています。
大手ハウスメーカーでは、先に紹介したアスファルトルーフィング940では、ビスに対する止水性が確保できないため、アスファルト工業会がすすめる、ARK-04s規格を満たす改質アスファルトルーフィング(ゴムアスルーフィング)で施工することが標準となっています。
仕上げ材となる屋根板金の下にあるので完成すると見えず確認できません!
しかし、この下葺き材が防水に関して重要なポイントなのです。
改質アスファルトルーフィングの特徴
少しでもコストを下げたい建築会社は、価格が少し高い、優れた性能の改質アスファルトルーフィングを使いません。
もしかすると、屋根板金を施工する工事店さんに全てまかせているのでルーフィングの違いを知らない勉強不足な工務店さんもいるかも知れません・・・
屋根板金にビス穴を開けない、キャッチ工法で太陽光パネルの架台を取り付けるから、従来の安価なルーフィングでOK?
キャッチ工法とは、板金のハゼ部分に掴み金物で固定する工法ですが、積雪の多い札幌の屋根でも大丈夫?
実際に昨年の大雪で、架台ごと破損した事例が多数あるようです・・・
屋根に太陽光を載せるなら長期間トラブルなく稼働する屋根の形状で屋根材、下葺き材、固定金具もどのような仕様か絶対に確認しましょう!